日々の暮らしと時々の数学

くだらないチラ裏スペース。時々数学のことを書く。

▼なんでいつもリレーは4人なの?

陸上も、水泳も、リレーをするときはいつも4人ですよね。

なんで4人なんでしょうか?

 

3人でもいいし、5人でもいいんじゃない?

4×100mに対して3×400mでもいいのに、400mも律儀に4人で走る。

水泳だってリレーは4人だ。メドレーリレー自由形のリレーも。

なんで??

先日、区民プールで泳いでいてふと思いました。

 

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陸上競技と競泳の歴史をさかのぼってみると、

競技の規格化の負荷の違いからなんとなく想像つくように

陸上競技の方が歴史が古いようです。

 

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これも想像がつくように、バケツリレー方式で、

次から次へものを運ぶ、言葉を伝える、

という方式自体はずっと昔からあり、

たとえば、spaiaというサイトの記事には

聖な火を儀礼や祭礼に運ぶための方法として行われたものと、

政府が重要な情報を全国各地に早く伝えるために

行ってきたものという2つの系譜があった

とあります。

 

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しかしながら、意外にも陸上競技として

現在の形に近い「リレー」が生み出されたのは1893年と比較的最近だそうです。

 

トラックシーズンの開幕は春、

大学の陸上部では冬季シーズンに如何に目標を立てて

協調して取り組むかが課題の中、

ペンシルベニア大のエリスとゲイエリンの2人は、

アメリカの東西を結ぶ馬車の駅伝方式に着想を得て、

4人で合計1マイル(≒1.6km)走る「リレー競技」を考案します。

 

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ここからは推測ですが、

確かに1マイルくらいなら見る長さとして丁度いい、

そして1マイルを分割するなら4人か5人くらいでないと

短距離の幅をはみ出て厳しい距離になってしまう、

すると4人くらいが妥当となるのは自然な成り行きにも思えます。

 

ここから発展し、近代オリンピックの

リレー競技に繋がったそうです。

 

ざっくりいうと、私の想像では、

「ちょうど1マイルを割り当てやすい人数だったから」

という理屈のように思います。

 

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なお、踏み入りませんでしたが、

競泳の歴史としては、競技に採用された順として

平泳ぎ(当時は自由形)→背泳ぎ→クロール→バタフライ

だそうです。

競泳(水泳)の起源と歴史|オリンピック競技の起源