日々の暮らしと時々の数学

くだらないチラ裏スペース。時々数学のことを書く。

どくしょ:牟田郁子『文にあたる』亜紀書房

皆さんお馴染みの「豪ドル」。

2018年の10月に発行された新50豪ドル札に

スペルミスがあったことをご存知ですか?

なんと、気付かれることなく、発行、

そして流通してしまいました。

 

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世の中の誤植を探すのが好きなのですが、

この豪ドル札の誤植は、ここ5年のなかでもっともお気に入りです。

 

というのも、ただでさえ間違えてはいけないお札のスペルなのに、

よりによって間違えた単語が「責任」という皮肉―

"responsibility(責任)"の下線部のiを脱字してしまいました。

 

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世の中には校正というお仕事がありますね。

誤字脱字衍字などの誤植のチェック(校閲作業)や

記載内容に事実誤認や不正確なものがないかの確認を

行う仕事です。

 

一口に校正といっても、

それが雑誌なのか、小説なのか、ノンフィクションなのか、

でも違うし、

企業のチラシの記載内容や約款に誤植や論理的な不備がないか

などを探す、商業校正というものもあります。

 

紙幣の構成はおそらく商業校正の最たるものですよね。

 

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そんな校正の世界ですが、もっとも専門性の高い校正とは

どんな分野だと思いますか?

 

実はレシピなんだそうです。

なぜにレシピ?と思ったそこのあなた、

本屋で以下の本を手に取ってみてください。

Amazon:牟田郁子『文にあたる』亜紀書房

参考:

jp.reuters.com