log[10]2>0.301023も手計算できる
今回は、以前求めたについて、
その誤差を評価してみよう。
それによって、
を導く。
そのためには、という評価がどれくらいの精度かを
見る必要がある。
そこでまず、を示そう。
二項展開を途中で切ることにより、
となる。
(2次の項はうまくやる必要がある。
くらいは知っておきたい。
だからは600に24足りないし、
は600から25余る。
そして、
とした。)
よって、が従う。
次回以降にであることを手計算で得る過程は回し、
今回はこれを認めることにする。
すると、となるから、
(最後の不等式の計算は簡単。分母を払って計算する。)
平均値の定理を使って(あるいはlogの凸性を用いて)、
このとき、と筆算を
頑張ると計算できるから、
が得られる。
以前、
ということに言及した。
いまは、なので、
なかなか手計算ではよい評価を得られたことになる。
実際は、
なので、
これが区間の評価に直接的に掛かっていて、これの問題が大きい。
つまり、分母の精度をあげても、
なので、
高々程しか減らない。
例えば分母だけぴったり計算できたとしても、平均値で出てくる
値を1.28で上から押えた値を使うと
であって、減らしすぎたとしてもこの値が出てくるから
下6桁目が全然減らない。
よって、これ以上評価を正確にしたいならをより
精度高く見積もることを求められる。